恥さらし

一昨日は４月12日である。

仕事から帰宅し、早速、夜飯を食べようとすると家内が「今日はデザートにケーキがある」と。家内はよく洋菓子を買って来るのであまり気にも留めてなかった。甘いのが好きなのだ。

でも今日のはちょっと違った。大きなケーキの上に沢山のいっぱいのイチゴがゴロゴロと載っていた。2人で食べた。私は大きなケーキの1/4を食べた。イチゴの甘酸っぱさとクリームの甘さが上手く溶けて、その1/4の上にはチョコのプレートも載っていた。プレートには何やら文字が書かれてる。“銀婚式おめでとう”である。（カメラに摂るの忘れた）

メチャ美味かった。格別に美味かった。本当に美味かったのである。ウルウル来るくらい美味いのである。

何やら今日、4月12日に、二女が買ってきて置いといてくれたそうだ。（娘はバイトでまだ帰宅してない）

 

信じられない事かと思いますが私と二女は同じ屋根の下に暮していながら情けない事に2年以上も殆ど口を聞かない中になっていたのであります。ある日を堺に、あることがきっかけで、あることに腹を立て、2年以上も殆ど口を聞かない、お互い避けるような生活を続けてきたのであります。恥しい事です。私は二女の行動、話し口調、全てが嫌い、気に入らなくなっていきました。そしてもう自分の娘とは思いたくも無い、もうただの同じ屋根の下に住む同居人、下宿人くらいと割り切って生活してきたのです。自分の子供でも憎しみが湧いてくるのである、もう自分の子供と思わない生活をしてきた。お互い意地の張り合いを続けて今日まできたのです。きっと将来困るのはきっと娘だろうと、泣きを見るのは娘だろうと思ってきた。又、あと一年専門学校に行き、卒業したら、勝手に家を出て、一人で生活すればいいさと、そのときは別に声も掛けることもしないぞと思いながら生活して来た。しかし3年間の専門学校の学費だけはしっかりと納付はしなければいけないと思い、しっかり仕事をし、稼いで来た。人生の中の貴重な2年以上もの間、長い長い冬の季節の中の、意地の張り合い。ワタシも意地っ張りだから、きっとその悪いDNAを受け継いだ？のだろう。

子供の可愛らしさと、憎しみは裏腹なのだとよく分った。子供はいつまで経ってもやはり可愛いもの。

以前にも口論になった時、何日も口を聞かない日が続く事があった。きっと又そんな何日も、何ヶ月も、いやもっとかな、口を聞かない日が度々来るんだろうか。

ようやく長い冬から抜け雪解けの気配か。

そうこうしていると、夜11時過ぎに二女がバイトから帰ってきました。

私は思い切って、「ケーキ美味かったよ、有難うな！」「ホントめっちゃ美味かったよ！アリガトウ」って、精一杯の言葉デス。

娘も「父さん、・・・おめでとう！・・・」って。

･･･・・　　・・・・・

恥をさらけ出してしまいました。

 

コメント 16

やさしいお嬢さんじゃないですかー。
親の心子知らず、でも、
子の心親知らず、でもあるのかもしれないですね。



by sou (2012-04-14 17:21) 

恥じゃないですよ。いつかまうさんの人柄が出ている良い記事ですよし、よりこのブログへの興味が湧きますよ。
最近、特に若い人のブログは人柄が出ない表面上だけの記事になっていて、まったく読む気にもなりません。オヤジ達のブログのが面白いです。
by Ｔｅｒｒｙ (2012-04-14 18:34) 

あぁ拝読していて涙が出てきました。。。

いつかまうさんも　お嬢さんも

なんて愛情深いんでしょう・・・表現がちょいと足りなかっただけですよね。。。

自分まで嬉しくなってしまいました（＾＾）　今夜は祝杯だ！！！！！

by rtfk (2012-04-14 19:17) 

いつかまうさん　こんばんわ。

ちょっとした、すれ違いから生まれる異性（男性ー父親）として娘さんは微妙な立ち位置を感じられたのかもしれません。

最近日本人の男は優しすぎる　という酷評を頂いたばかり。
ちいさな赤ちゃんから育てて来た愛情は通じます。
娘さんも十分理解していても表現がド下手なんでしょうね。

恥じなんて言葉はやめましょうよ。
by 茶の間おじさん (2012-04-14 21:43) 

☆souさん、二女は根は優しいと思うんですがね。子供は子供ですからもっとオヤジがしっかりと教育しないといけないのでしょうね。貴重な時間の空白が悔やまれます。これからもっとしっかりとせねば。
by いつかまう (2012-04-14 21:54) 

☆Terryさん、今まで何をやってきたのか分りませんよ。
子供の心のうちを分っていないと言われればそれまでで、俺ってホントに大人に成り切っていないダメオヤジだと改めて思いますよ。貴重な時間の空白を悔やんでます。
by いつかまう (2012-04-14 21:59) 

☆rtfkさん、有難うございます。
ウソのような本当な話ですから、情けないやら。
お互いの正確が邪魔をして長いすれ違いの生活が続いてしまった。何の徳にもならないと分っているのにダラダラと引きずって、後悔です。
by いつかまう (2012-04-14 22:06) 

☆茶の間おじさん、こんばんわ。
きっと私がもっと器量のある懐の広い親でなければいけないのでしょうね。
憎しみを持つという事は段々長く時間が経てば経つほど修復が難しくなる事を改めて思い知りました。
きっとお互いが不器用なんでしょうね。
いつまで経っても大人になれないオヤジです。
by いつかまう (2012-04-14 22:15) 

お早うございます。
いいお話聞かせていただきました。平凡な言葉で恐縮ですが人生山あり谷あり。★★★
by 夏炉冬扇 (2012-04-15 06:15) 

いい話をありがとうございます！
読んで救われた気持ちになった人は多いと思います！
by 照笑亭　亀太郎 (2012-04-15 18:49) 

☆夏炉冬扇さん、“人生山あり谷あり”ですが、どちらかというと谷底は急で山は緩やかといったところでしょうか。何とか谷は深くならないよう努力しないといけないですね。ありがとうございました。
by いつかまう (2012-04-15 19:15) 

☆照笑亭亀太郎さん、初訪問ありがとうございます。
全く恥しい話にコメント頂き、言葉もありません。
この親にして、この子あり？、この子にしてこの親ありといったところでしょうか。いまだに子育て出来てないですね。恥しいです。懲りずにまた御訪問して下さい。
by いつかまう (2012-04-15 19:22) 

銀婚式と雪解け、よかったですね。
でも２年も口をきかなかったって…

男親って娘に嫌われる立場になりやすいと思いますが
将来この２年を惜しいと思う時が来るかも…
家族そろっていられるだけでも素敵な事ですから
徐々に会話が増えるといいですよね。
by JUN (2012-04-15 21:01) 

☆JUNさん、たぶんこの2年間は節目節目の色々なイベント事があったので、空白の時間が悔やまれると思う。これからの時間をより充実したものとしたいです。今までの分を取り戻せべく努力していきたいと思います。
by いつかまう (2012-04-16 22:56) 

久しぶりにパソコンでネットをする気持ちの余裕が出来て、
いつかまうさんのところにお邪魔したら…

素敵な親子のお話を読ませてもらいました。
久々に良い涙が出せた気がします。ありがとうございました（涙）

空白だった２年間は、娘さんのためにも実は大事な期間だったのかもしれないですよ。
私事ですが新しくパパになった主人とパパを受け入れたくない娘との間に挟まれて、毎晩辛くてもがいていた私の一番辛かった時期も３年位ありました。
あの時は、「こんなこといつまで続くのか」とお先真っ暗な気持ちで過ごしていましたが、今思えばあの時の辛さは家族の「今」の土台になっている気がします。

娘さんともし、また冷戦状態になっても、この２年がきっと良い意味で効果を発揮するかも…です＾＾


by cyacyamaron (2012-05-15 15:27) 

☆cyacyamaronさん、ありがとうございます。
恥とは思いながら思い切って、記録しました。その後は後のブログ記事のとおり、和歌山のアドベンチャーワールドへ行ったり、また家族4人でカラオケにも行ったりして、普通の親子の生活を取り戻しました。何となく嬉しいです。でもやはり、腫れ物を触る思いが少なからず有りますね。この2年何がしを無駄にしないようにします。ホントにありがとうございます。
by いつかまう (2012-05-17 20:59)